KONMA08さんのブログで紹介されていたコミックを読んでいる。
政治、やくざ、女、男のロマン、権力。
ふらりと本屋に立ち寄った時には絶対に手に取らないタイプだ。
映画でもドラマでも、ドンパチドンパチ傷つけあったり、車がぶつかったり血が出たりするのは見ない。
展開が早すぎてついていけないのと、芝居と分かっていても気持ちが暗くなる。
でも熱心に勧められていたので、へえ・・どんなもんなんだろ、ちょっとサンプルをダウンロードした。
表社会裏社会を描く話なので、まず2ページ進んではまた、戻る。
まるで外国語の小説を読んでいる時、登場人物の名前や土地名、文化がよくわからなくて、これって誰だっけ、これってどういう意味?といちいち立ち止まり、読み戻り確認してから再度、読み進めるときのよう。
ちょっといけないシーンも出てきて、「あらまっ!」とドキドキする。普段の私なら、そんな画があるのを見ただけで、「これはいけない漫画」と遠ざけるのになんでだろう、止まらない。
主人公の男性が若くてカッコ良くて頭がよくて、ヤクザなのに正義の味方みたい。
人が殺されたり、騙したり、陥れたり、よーく考えると、とっても悪い人なのに。
いけないわ。でもステキ。いかにも下品で悪そうな政治家のおじいさんを、バッサバッサと陥れるそのやり方も、よーくよーく考えれば、正統法じゃないのだけれど、スカッと気持ちいい。
悪い人なのに・・・いけないことしてるのにぃ・・・と思いつつ、タブレットのページをめくってしまう。
「あ、トンさん、読書?トンさんは本が好きだなあ」
夫がよっこらしょと椅子に腰掛け、目の前で新聞を読み始めた。
「んー」
返事とも相槌ともならない調子でいつものように言う。
フッフッフ。今妻の脳内では、六本木の裏社会がドロドロと展開されているんだぜ。いつでもファンタジーや平和なエッセイをヘラヘラ読んでると思うなよ。いつかこのコミックで覚えた言葉をさらっと使ってみせてやるぜ。
「んなこと、現実にあるわけないだろ」
という筋書きなのだろうが洗脳されやすい私は、自分が知らないだけで、電車に乗ってすぐそこの日本のどこかでは、実際こんなことが起こっているんじゃないかしらのかと錯覚してしまう。
あー、私もムッチムチの才女に産まれていたらなあ。
このページで紹介されていました。
私の拙い説明ではさっぱりの方、どうぞ。