甘やかす

「買い物行っているときにAmazonが来たらもらっておいてね。代金は引き落としだから受けとっておいてくれればいいから」

「なにをAmazonしたのだ」

リクライニングチェアに踏ん反り返ってネットゲームをしている息子がニヤリとこっちを見上げた。

Kindleを注文した。

散々迷った挙句の自分への甘やかしである。

持っているiPadKindleアプリで電子書籍の読書はできるのだ。だから必要なのかって言えば・・・無くてもことは足りている。

読書専用のタブレットが欲しかった。

iPadで読んでいると、文中に興味深いことがあるとついネットで検索してしまう。そしてそこから派生してついつい検索の旅にでてしまう。

本を読むつもりでたちあげたのに、YouTubeを見てしまう。Twitterをみてしまう。映画をみてしまう。

「それはオヌシ自身の問題ではないのか?iPadはなにも悪いことしとらんぞ」

仰る通り。返す言葉もございません。ただただ私の緩みきった集中力のせいでございます。

しかし。今度買ったのには防水機能がついている。

これを風呂場に持ち込み湯船で読書が可能になったら、、また新たな私の立て篭り基地ができるのではと企んだ。

お風呂で読書。もう何年もやっていない。

その昔、出産する前は二三冊持ち込んで二時間お湯の中にいた。

風呂場読書復活に、これは必要なのだ。

わかってる。わかっているのだ。無駄使いだということは。

だけどずっとずっと欲しいなあと思っていたのだ。

昨年末から買いものカゴのカートに入れては削除、入れては「後で買う」に移動、そしてまたカートに入れるを繰り返してきた。

「しょうがねえなあ・・」

脳内妄想イケメン夫がニヤッと笑いポチっとしてくれた・・・ってことにして自分で買うた。

自分で自分の頭を撫で撫でする感じで。