エビフライを大量に揚げた。
なぜか。
冷蔵庫に大量のエビを発見したからである。
イブの日、我が家で忘年会をした。
いつもの豚のみでなく、鱈と海老も入れようよと夫が言い出した。
海老は皆が好物なので、いつもあっという間になくなる。
数を気にしてつい遠慮してしまうので、今回はドンっと用意し、自分も心置きなく食べようと多めに買った。
第一弾はガスであらかた火を入れ、テーブルの電磁調理器に乗せるので、そこにもいくつか入れた。残りはタッパーに移し、皆が揃ったら持っていこうと、一旦冷蔵庫にしまったのだった。
そうです。
その、仕舞い込んでいた海老が、今、ここにある、エビフライなのです。
少なめに見積もっても一人、3、4尾は行くはずなのに、おっかしいなあ。
海老の姿が見えない。
さりげなく、鍋底を何度もさらっても出てこない。
みんな物凄い勢いで食べちゃったのかしら。
特に海老を入れてくれと言い出した夫を激しく疑う。
結局、その日は一つ食べたきりで終わった。
今朝、冷蔵庫に薄っぺたいタッバーがあるのに目がいった。
何かしら、これ。
取り出し蓋を開けて、凍りつく。
・・・・!
なんということでしょう。
どうりで見当たらないわけだ。
夫に「あなた一人でたくさん食べたでしょう」と詰め寄らなくて本当によかった。
と、言う訳で大量のエビフライをせっせせっせとこしらえ皆に配り直す、イブから二日後の晩なのである。