南瓜の煮たのの話。
どうもいろいろやってみて、一番美味しいと思うのはレンジでチンしてから熱々のうちに上からお砂糖をちょっとふりかけ、お醤油をピッピッピっとふりかける方法。
そのままかき回さず放っておくと荒熱のとれた頃、いい感じで水分が飛んでホクホクになる。
これを冷蔵庫にいれて一晩置いておくと味が全体にじんわり染み込んでねっとり甘いカボチャになるのだ。
出汁をいれたり、水を入れたり、鍋であれこれやってみたがたいてい鍋底を砂糖醤油で焦がす。
煮上がったら水分を捨てて粉吹き芋みたいに鍋を揺するというのもやってみたが、レンチンのほうが断然好みだ。
昔、母に南瓜の煮物の作り方を教えてというと
「私もおばあちゃん(母方祖母 昨年102歳で亡くなった)にならっただけだからよくわかんない」
と言う。
「おばあちゃんのやり方でいいよ、どうやんの?」
「お鍋にカボチャ入れてお砂糖ザッとふりかけてお醤油チューって回しかけて火にかけるだけって、いい加減でしょ」
その通りにやってみたが、南瓜の水分によって成功したり失敗したり。南瓜に火が通る前に醤油が焦げたり。
きっと火加減の問題だったんだろう。
今、こうやって思い返すと原理としては同じなんじゃないだろうか。
ざーっとかけてチュー、からちょっと振ってピッピッピ。
DNA。
そう思うとなんか嬉しい。