にんまり

昨日、急に思い立ってレンジフードを掃除した。

はじまりは電子レンジ庫内の掃除の仕方をSNSでみかけたことだった。

酸性の洗剤をマグカップに水と一緒に入れ、てレンジで温める。その水蒸気でまず一度全体を拭き、それからカップのなかの水溶液でさらに掃除する。

酸性のものがうちにあるかなと探してみたらいつも洗濯の時に入れている漂白剤がそうだった。なんだなんだ、これでいいのか、やってみよ。

するする汚れが落ちる。毎回使うたびにざっと拭いてたはずなのにうっすら茶色く付近に汚れがついてくる。なによりこもった臭いがすっきりした。

熱々の水溶液が余ったので、はずみでレンジフードとなったのだ。

なんど洗剤をつけて洗っても、なんとなく表面上に油っぽい感触がぬめっと残っていた。

ダメでもともと。

雑巾を液にひたし、背伸びしてレンジフードの内っかわをこすってみる。

手応えだけでわかる。きゅっきゅっと音がする。

あんなになにをやってもベトっと感がとれなかったのに。

このあたりからスイッチが入る。

液はまだある。

そうだ魚焼きグリル。

グリルの全面のガラスのところが茶色くなり、中の様子が見えづらくなっていた。

これも使うたびに拭いていたがなにをやっても取れなくてもうこれが限界と諦めていたのだ。

やってみると簡単に落ちはしないが、明らかにきれいになっていく。

追加で酸性洗剤溶液をレンジでチンしゴシゴシこする。

かなり力がいったが、ほぼ、汚れは落ちた。

それからガス台脇のタイル、シンク、冷蔵庫、おもいつくまま拭きまくる。

1時間ほど夢中になって力尽きた。

台所の一角だけ、膜が一枚剥がれたように光っている。

それだけのことなのに、たったそれだけのことなのに気分がいい。

とても、いい。

今朝も魚焼きグリルのガラスが透明なのを確認してにんまり。