母の日に母の誕生会

無事、終わった・・・。

情けないことに自分の実家を、それも隣に住んでいてほぼ、同居だというのに、呼んできて一緒に食事をすることだけのことをこんなに構えるのか。

条件反射か、思い込みか。

母は明らかに以前よりは毒っけが減った。

それを真正面から受け取らない技術を私が身につけてきたのかもしれない。

めんどくさいなあと思うけれど、喜ばせたい。

褒められたいというより、喜ばせたいのだ。

思い入れが強すぎるのかもしれない。もう手放そう。もっとカラッといこう。

私が、母と姉に私がセッティングした食事の会で楽しませたい。まさに母の日に、子供がお母さんに料理を作って喜んでもらおうと反応を気にして伺っているのと同じ。

理由はどうでもいい。母は喜んで帰って行った。

はしゃいだのか、気を遣ったつもりなのか、夫に言わなくてもいい話をふり、困らせた。

ワインのほろ酔いで、そんなこともフワフワ頭の上を通過した。

生協の冷凍エビフライは予想以上に好評だった。サラダもみんなの手が何度も伸びて、あっという間になくなった。

誰もが機嫌よく喋った。

「まだまだ長生きします。すみませんねぇ」

母がぺこっと頭を下げて舌を出した。