愉しむ

落語、行ってきた。

構えていたよりも順調に用事を済ませ家を出た。体調もよく、時間を持て余す事もなく、トイレ問題も無事クリアし、食事も中入り休憩の間にしっかり落ち着いて取ることができた。

おどおどする事なく、しっかりその場の空気を楽しめた。

何より意外だったのは、ちゃんと、笑った。

内心、会場に着いた時点で疲れ果てて帰りたいほどになっているような気がしていた。これまでどんな話題の映画もミュージカルもそうだった。初めの1時間が限度で、後半は早く終わらないかとただ、じっと座っていた。

余韻を味わうこともなく、早く帰って横になりたいとやっとの思いで家に向かう。

そして心に決める。まだ当分、こういうエンターテイメントは無理だ。私は家でのんびり過ごすのが向いている。それで精一杯だしそれで十分満足だ。

だから、昨夜、声を出して笑い、時計を見ないで終演となった自分が嬉しかった。

当たり前のように、みんなと同じように、観客として過ごした。

落語家の三人は、お目当てで行ったご本人よりも、他二人が思いの外面白く、ちょっと興味の幅が広がった。

世界は楽しいことに溢れてる。

じわじわゆっくり味わいたい。