草むしり

午前中、草引きをラジオを聴きながらやる。

自分にこれは暇つぶしでやってるんだからムキにならないこと、完成させない、飽きたら辞めると言い聞かせながらやると、呑気でいい。

気持ちよくするするっと引っこ抜けるのだけやるから疲れないし気分がいい。

背中に太陽を感じながら人生相談を聞いていた。

恋愛についてだった。

相談者が距離を置きたいと言われたけれど彼が好きだ、別れるべきかもしれないが好きなのだと言う。

パーソナリティは自分を客観的に見ていて素晴らしい。と曖昧な優しい言葉で別れろとも突き進めとも言わなかった。

そうだよなぁ、断言しないのが誠実だよなぁ。

私だったらこうすると答えるのは誘導するのと似たような作用があるもんな。

私だったらどんなに好きでも離れる。しばらくつらいけど、側にいないでくれと言う人の機嫌をみながら側にいる方が苦しい。離れれば辛くて悲しくてどうにかなりそうかもしれないがやがて慣れる。そこから先の未来が待っている。

その男に関わっている限り未来は狭い。

なんて考えながら我ながらさっぱりしてるなぁと思う。同時にもしこんな相談をされたら暑苦しく熱弁してしまいそうだと苦笑する。

やはりこのパーソナリティは賢い女性だ。

腰と腕が痛くなってきた。

やーめた。

まばらに草むしりをした庭には小さな草の山があちこちにある。

それらを眺めて家に入った。