あけまして おめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
昨夜の紅白はほぼ、知らない人ばかりで「いよいよそういう年代になってきたか」と眺めるばかりだった。
「いまは踊りが上手いと、歌はそうでもなくても人気がでるんだね」
「こらっ。歌は」
「見てて楽しいもんね。かっこいいから」
「あ、この子は歌もうまい。かわいいね、なんていう人」
「俺も知らん」
家族三人、異文化に興味津々、合間合間に入ってくるディズニーやゆずに、ホッとする。
個人的には坂本冬美さんがよかった。
「これでこそ紅白よ」
10代の頃は演歌歌手の出番が続くタイミングで大急ぎでお風呂に入って戻ってきた。
それが50代になると、お節を詰めたりお雑煮の準備をしながら夕方から「年忘れ日本の歌」をつけっぱなしで、やっぱり北島三郎はいいなあなどと、今更ながら沁み入るのだ。
司会の女の子の衣装が変わるたびに「あら、きれい」と目を細め、この子は堂々としてていいねなどと頷く。
今年は知っている人ほとんどいないからつまらない。そう言っていたのに、なんだかんだ観てしまう。
観光地にあるスタンプをつい、ポンと押したくなってしまうあの心理と似ているのかなあ。
「それじゃ、お先に、おやすみなさい」
「はーい」
途中で眠くなって最後まで観られない。
一番最初に布団に入るのは子供の頃と一緒だった。