やっぱりわからんのだそうだ

やはりわからず。

先週土曜。急な浮腫に驚いて救急外来に駆け込んだものの、血液検査もレントゲンにも異常が見当たらず

「今日のところはおかえり頂いて」

とのことで、原因わからず帰宅した。

救急外来は若い先生だった。月曜日、経験豊富な担当医ならと望みを抱き再び病院に向かったが、

「急にどうしたんでしょうねえ」

と、やはり首を傾げる。

それでも「うわ、これは大変だ」と言ってくれたことが予想以上に私を慰めた。

他の先生は怖がって出さなかった浮腫止めの薬を「あ、出しますよ」と処方してくださったこと、レントゲンをじっくり見てくれたこと、甲状腺の薬を少し増やしてみますとしてくれたこと、それら全てが、嬉しかった。

 

浮腫止めと言われて出された薬の名前を検索したところによると、お小水の回数が増えて身体に溜まっていた水分が排泄されるらしい。

ワクワクして帰宅してすぐに言われた通りにその錠剤をふた粒ゴクリと飲んで、じっと待った。

・・・・が。

なんの変化もない。

翌日の今日、二度目の薬を飲んでみても、うんともすんとも。

なぜか体重がまた増えた。足はもう皮がはち切れそうだ。

足の甲は綿をパンパンに詰めたぬいぐるみのようにパッツンパッツンになっている。

目は腫れ、お腹もパンパン。歩くとヨタヨタ。

もう、浮腫でとか、原因不明とかではなく、単純に自分が醜くなっていくようで落ち込む。

安静にしていると泥沼に落ちていきそうなので、テーブルに電磁調理器をセットし、椅子に腰掛けながら栗きんとんを作った。

それしかやることがなく、たっぷりある時間のなかで作るキントン。テレビを観ながら、丹念に丹念に練り上げたので、例年よりも滑らかで甘みの少ないあっさりした極上のものに仕上がった。

次に包丁とまな板、野菜をテーブルに持ってきた。細かく刻み、やはり電磁調理器でコトコト煮る。

大根、キャベツ、なす、ピーマン、人参、玉ねぎ、ホールトマト。

鍋たっぷりの野菜を三つにわけて冷蔵庫に入れた。

カレーにシチューにと使い回そう。

何かやっていると救われる。

グルグル鍋をかき回しながらそう想う。

トイレも自分で行ける。

歩ける。眠れる。食べられる。目も見える。

手も動く。

落ち込むのもいいけど、そこに浸るのは甘ったれてるな。

ちょっと開き直れそうだ。

次は新年4日に病院にいく。心電図の結果と薬を飲んでの反応を見てまた何か先生が考えてくれるのだ。

 

夫の仕事始めより早く私は始動する。