わかりませんと医師は言う

浮腫みがお腹にまできて微熱も出てきたので、月曜日の外来を待たずに救急外来に行ってきた。

結論から言うと採血もレントゲンも異常なしで原因はわからない。

月曜日に予約があるなら今日は余計な薬は出さず待って様子を見ているのでいいでしょうということで帰宅した。

もとが痩せているので、浮腫みをなかなか認識してもらえず、自分で足を押して見せ、お腹を見せ、やっとわかってもらう。

担架で運ばれてくる人が何人もいて、順番がその度に後ろに回され11時に着いたのに、全て終わったのは3時を過ぎてしまった。待っている間に自分はかなり軽症で、ここに来たのは大袈裟だったかなときまりわるくなる。

しかし緊急性は無いと診察してもらい安心できたので、やはり行ってよかった。

体重はまた一キロ更新。

一体なにが起きているんだろう。

謎だ。

それでもお腹は空く。

こんなにお腹が膨れ苦しいのに時間がくるとなにか食べたくなるからおかしくなる。

 

クリスマスイブ

ますます膨れ上がっている。

この三日で体重が3キロ増えた。いくらなんでも太るにしては増加が急だ。

さすがに夫も顔の変化に気がついて「顔が丸くなったね」とまじまじと覗く。

確に丸くなった。

もともとがげっそりコケた頬だったものだから、たとえそれが浮腫だとしても、なんだか若返ったように見えるから面白い。

足は押すとベッコリ凹むようになってきた。

何度か押しては「これだけ凹めば先生もわかってくれるかなあ」とやっていると息子が「なんとかしてくれるまで返りませんってやってこい」と言う。

そんな度胸はない。

ここまできたらどこまで膨れるのかみてやろうでないの。

きっと上げ止まりはあるはずだ。

毎日1キロずつ増えているが、それもどこまでいくのか。

なんだか不貞腐れ半分、おもしろがり半分、開き直りつつある。

玄関のタイルを磨いた。

座ってやるので辛くない。ラジオをつけて、腰をおろし、タイルを一個一個磨く。

その間は考えなくていい。

何度か鏡を覗くとそこには自分に似たような誰かが、自分の服を着てこっちを見てる。

あ、そうだ。この顔になったんだっけ。

腫れた目蓋も、膨れ上がった拗ねもだんだん慣れてきた。

慣れちゃったら、問題も問題でなくなるんじゃないだろうか。

なんでも慣れちゃえばいい。

でもまだちょっと、辛い。

大丈夫大丈夫って言うしかないじゃん、今は。

辛い辛いって言えば、それが本当になる。

今夜は夫のワインをたっぷり入れてビーフシチューにした。

圧力鍋を使ったから、お肉がとろっとろ。

ちょっとワインが減りすぎた。きっとバレるなあ。

メリークリスマス。

 

皆さんのも、心穏やかなイブになりますように。

 

認知されたい症

顔が腫れぼったい。

浮腫なのか、なんなのかわからないが、まぶたの感じが腫れぼったい。

7年前に、同じようなことがあった。その時も急に身体中がむくむくと膨れ上がり、しまいには足がパンパンになった。

ベッドに横になろうとしても足が重くて上がらず、両手でよいショットと持ち上げた。

今回もそれだろうかと、手足を常にチェックするが、薄い膜を張ったような膨満感を感じるものの、触ってみても、やや凹む程度で、見た目ではほとんど変わらない。

顔の方も、瞬きするたびに、目蓋が分厚くなったような鬱陶しさを感じるのに、こちらも本人にしかわからない程度である。

体の重さと怠さははっきりしているのに、見た目変化がほとんどないと言うのは、なんか・・・・孤独だ。

前回のようにしっかりパンパンに膨れ上がっていれば、お医者さんに訴えるのにも説得力があるが、今回のように浮腫というほどでもなく、熱もなく、ただ、だるくて、皮膚が腫れぼったい気がして、体が重いというのでは、「まあ今のところ、問題ないですね」と言われるだけの気がする。

もっと大袈裟に「どうしたんだろうね」と相手にして、何かしらの処置をしてもらいたいが、きっと私はいい患者ぶって「はあ、それならいんですけれど」と物分かりよく、引き下がる。

来週の月曜、定期検診がある。

採血で何か出るだろうか。

出て欲しい気もするし、たいしたことないといいとも思う。

でもやっぱり、この腫れぼったさが、それまでもう少し膨らんで先生にもわかるくらいになっているといいのにと、思っている。

かまってちゃんか、私、

息子は鋭く「目が腫れてる」と気がついた。

夫はわからないが、「な、顔、違うよな」と息子に言われ、付き合いで「うん、そうかも、そうだね」と頷いた。

一番心配させたくない人が気がついて、一番心配してくれよと想う奴がわからない。

甘ったれちゃんか、私。