初代家元

銀杏の実が落ちている。

もうじき黄色い季節になるんだな。

去年の今頃は体力が精一杯で、電車で20分程度の神宮外苑に銀杏並木を見に行くのですら一大決心の大冒険だった。

休み休みならなんでもできそうな気がする。

テレビ番組の街歩きを自分にはできないと枠の外から眺めていたが、その通りは無理でもそれなりでやればいいのではと、最近考える。

一人でなら気軽にやれることってけっこうあるのかも。

誰かに足並みを揃えることをしなくていいなら、伸び伸びなんでもやれそうな気もする。

気がつくのが遅い。。

疲れたら、その場でやめちゃえばいい。すぐどこかで休み、また動く、もしくは帰る。

街を散策する私。ふらりとカフェに入ってみる私。都バスに乗って目的もなくぐるぐるする私。美術館に行く私。大きな公園に寝っ転がってぼんやりする私。

想い描いていた素敵な街歩きのイメージにこだわらなければ、へっぽこ流でやれそうなことはあるのかもしれない。

 

気合を入れない。

意味を求めない。目的を求めない。疲れたら帰る。最悪、タクシーに乗っていいことにする。

あそこ行ってみたいなあ・・と思うところにたどり着いたらそれで大成功。

お気楽流へっぽこ。初代家元。

流儀として、思いついてから行動に移すのに時間がかかる。

想像で満足することをヨシとするのも流派の最大の特徴。