野暮ったいのがいい

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野暮なこと言いいっこなしよ

庭の芝刈り第二弾をする。

どうも私の場合、家事を済ませ、さあてと意気込んでやるより、朝食の食器もまだお盆に乗ったまま、おもむろに立ち上がり、庭に出て、ちょっとだけ・・・と手をつける方がいいみたいだ。

なんとなく億劫でも、気負わず、なんとなぁく始めると「あとちょっと、もうちょっとだけ」と、なんだかんだいいながら2時間程度、作業が進む。

すぐ止める前提で。本腰を入れずに。

なんともいいかげんな向き合い方だが、この方がムキにならずに、無理もしない。

いっぺんで頑張って完璧を目指し、もう当分放っておいて大丈夫なんてやると、疲れ果て、そのあと一日台無しになる。

ブロガーさんから教わった根を残すというやり方。

あえて根こそぎ完璧とせず、伸びているところだけを綺麗にする。

「そんな上部だけやったってダメよ」

と母はいうけれど、こうやってチョコチョコ庭に出て土いじりをするのは、私には向いている。

雑草を邪魔だからと命を断つ罪悪感もないし。

そんなことを考えながら、バリカンで表面を撫でる。

これで完璧、と得意になっているのって、野暮だわ。

私に甘く、植物にも甘く、ゆるゆるの草むしりの出来栄えは、それこそ野暮ったいが、らしくていい。

私らしくて。

野暮ったいのこそ、私の持ち味なんだ。