家も好き定宿も好き、でもやっぱり家が好き

昨日は歯医者で、おとといの余韻のせいかやけに身体が動いた。

体は動くが思考が働かない。

歯医者で先生に「今日、これとこれまでやってしまっていいですか。お時間とか、体調とかどうでしょう」と聞かれても「大丈夫ですぅ」と適当な返事をしてしまう。麻酔を打たれて1時間、ゴリゴリされた。

2時からだったのに昼ごはんを食べていなかった。何も考えずに家を出て、何も考えずに治療してもらったから麻酔が切れるまで食べられず、結局夕方4時過ぎにチーズトーストとゆで卵。夜ご飯も風呂も段取りも時間配分もどうでもいいや。ダラダラ海外ドラマを観てうたた寝をしていたら7時になっていた。

よいしょと立ち上がる。

LINEが入る。夫が飲み会が入ったと、熊のスタンプが謝っている。

一日中働いて、そこから夜の街で飲むなんて体力あるなあ。私に比べるとずっと精神が解放されている。自分にとってハードルの高いことを難なくこなしていることを改めてすごいなと思う。

さて。すぐ帰ってこないとなると、まだまだ気ままにしてていい。息子は残業だと言っていた。

静かな家の中、ホクホクとする。

やっぱり私は家がいい。

でもそれをどこかいいのかなと感じていた。

それが落ち着いた。やっぱり家が好き。

家にしか世界がなかった。

家の外にも一つ、くつろげるところが見つかった。

そこはときどき温泉に浸かるように出向く、定宿のようなところ。

家の中の日常に疲れて息継ぎをしたくなったら、呼吸をしにいくところ。

ぼんやりぼんやり生きていこっと。

漂うように。

それでいい。それがいい。私はそんなのがいい。

ご飯の前にお風呂を沸かす。

夕飯を食べたのは8時過ぎ、一人海外ドラマを観ながら楽しんだ。