アップルパイを焼いた
箱でリンゴを送ってくれた福島の友人に
ケーキ焼いたら写真を送るようにと言われていた。
台風騒動で互いのラインをどうにかこうにか開通後は、こんなことができるようになった。
すぐ知らせたい。今聞いてほしい見て欲しい。
「おっはよ。作ったよ。毎朝毎晩頂いてます。ありがとう」
焼くときにオーブンの前にiPhoneを設置してタイムラプスで撮影してみた。ケーキやクッキーが膨れていくのをじっとみているのは面白い。パイの層が膨らんでいく様子が撮れるかなとワクワクしながらじっと待つ。
「何やってんの」
息子が起きてきた。
「よくある早送りのやつ、撮ってんの」
「どわっはっは!おもろいやっちゃな。なにやっとんねん」
そう言って歯を磨く。
ちゃんとジワジワパイが大きく縦に伸びていくのがわかる動画が撮れた。
「みてみて、できてるできてる」
泡だらけの口でチラッと覗き、爆笑された。
「笑える、なぜか笑える。お主暇やなあ」
彼女に焼けた写真と焼いてる途中のふたっつ送った。