あなたのための短歌集 木下龍也
大きさも 深さも違う花瓶にはそれぞれ似合う 一輪がある
午前中、読んでいた本にあった。
自分の全てを肯定する理由のようなものを見つけた気がした。
正確に言うと、うっすらと感じていたことを他の人が言葉にしているのを見て「やっぱりそうだよね」と落ち着いた。
凸凹変わり者の自分と凸凹変わり者の夫。
うまく自分を扱いきれずにアップアップしているけれど、不思議と力を発揮できる場所がある。
それだけで十分なんだ。それが正解なんだ。
やっぱりそれでいいんだ。
午後、またしても手帳にあれこれ貼ったり書き込んだりする。
なんとなくしんどくて、「やってなんの意味があるんだろ」と思う。
それでもまあ、ちょっと開いてみるかと数分だけのつもりで始めたら気がつくと2時間経っていた。
何も残らない。なんの意義もない。なんの足しにもならない2時間。
それでも気がつくとあんなにだるくて淀んでいた気持ちが薄れていた。
ニマニマほくほく。
これでいいのかもしれない。
今の私は、グイグイ貪欲に何かを求めていくより、こうして一人、ほっこりする瞬間が欲しいように思う。